NY為替市場のドル円は、感謝祭休場で市場参加者が少なく、111円前半での小幅なレンジで推移した。ユーロドルは仏・独・ユーロ圏の11月製造業PMI・速報値が市場予想を上回ったことで、1.18ドル半ばで堅調に推移、ポンドドルも1.33ドル台で堅調に推移した。
本日の東京市場のドル円は、中東や朝鮮半島の地政学リスク、トランプ米政権のロシアゲート疑惑、米上院での税制改革法案審議への警戒感、ハト派的なFOMC議事録などを背景に、111.00円割れのストップロスへの売り仕掛けに警戒する展開が予想される。
111.00円には大口のドル買いオーダーが控えているものの、割り込むとストップロスが控えていることで、売り仕掛けに要警戒となる。
10月31日-11月1日のFOMC議事録では、インフレ鈍化への警戒感が示されたことで、12月の追加利上げの可能性は変わらないものの、来年以降のパウエル第16代FRB議長体制下での利上げペースの鈍化が懸念材料として浮上している。
朝鮮半島情勢では、北朝鮮による68日間の沈黙、「嵐の前の静けさ」(トランプ米大統領)が続いているものの、トランプ米政権によるテロ支援国家指定を受けて、北朝鮮が年内に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を強行する可能性が警戒されている。
リスク要因としては、トランプ米大統領のロシアゲート疑惑の深刻化、米上院での税制改革法案の審議が難航する可能性、ドイツ政局の混迷懸念、中東情勢の緊迫化なども念頭に置くべきか。
ドル売りオーダーは、現時点では111.80円、112.00円、112.50-70円、112.80円-113.00円、113.30円、ドル買いオーダーは、111.00円(割り込むとストップロス)、110.50-60円に観測されている。112.00円には28日のNYカットのオプションが控えている。
ユーロドルは、ユーロ圏の好調な景況感は買い材料だが、欧州中央銀行(ECB)理事会議事録で、資産購入プログラムのオープンエンド(無期限)が協議されたことやドイツ政局混迷への警戒感が上値を抑える展開を予想する。

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