NYタイムは、ロシア関連の疑惑についての捜査範囲が、トランプ氏の関連ビジネスにまで広がったことからドル売りが強まった。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)縮小を今秋以降にも協議すると述べたほか、ユーロ圏の景況に対して強めな見方を示したことからユーロが買われた。ドル円は111.48円まで6月27日以来の安値を更新。ユーロドルは2015年8月以来の高値1.1658ドル、ユーロ円も12日以来の高値130.27円をつけた。
ドル円はロシア関連疑惑への懸念で111円半ばまで下落したが、米債入札後の金利上昇が支えとなり下げ渋り、一時112円付近へ戻した。しかし一段のドル買い材料もなく、反発も力強さを欠く。景況の強さなどドラギECB総裁発言のタカ派な部分に押し上げられたユーロ高によるクロス円の円安が、東京タイムのドル円を下支えする可能性はある。しかし対ユーロでのドル弱含みが海外勢に意識されやすく、対円でもドルの上値を抑えそう。強い方向感を出せないまま、週末の調整フロー中心の展開が続くことになるか。東京タイムは、主要通貨を大きく動意づかせそうなイベントも乏しい。豪準備銀行(RBA)高官の発言に一応留意しつつ、欧米タイムを待つ展開となりそうだ。

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