NYタイム、ドル円はロンドンタイムにつけた23日以来、3日ぶりの111円割れとなる110.88円を下値に、一時111.40円付近まで戻した。米1-3月期GDP・改定値の上方修正(結果 前期比年率+1.2%、速報値+0.7%、市場予想+0.9%)を受け、米長期金利の持ち直しとともに111円前半までドル高。一時2.23%割れとなっていた米長期金利は、2.25%まで水準を回復した。ただ、同時に発表された米4月耐久財受注は輸送用機器を除くベースで前月比-0.4%と、予想の+0.5%から想定を大きく離れる悪化。ドル円の反発は、メモリアルデーを含む米3連休を控えた調整の範囲にとどまった。米株も7営業日ぶりの反落で寄り付くなど調整気味。米株寄り付き後に発表となった米5月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値もやや弱めだった。
ユーロドルはドルが持ち直したことから軟化。一時1.1161ドルと週初22日につけた1.1162ドルをわずかながら割り込み、1週間ぶりの安値となった。イタリアの地銀2行が銀行救済基金に支援を要請するといった、システミックリスクを意識させるニュースも伝わっていた。しかしドルの反発力も限られていたことから下げ渋った。ユーロ円は124.17円までじりじり下値を広げた後は、本日のレンジ下限付近を124円前半から半ばでもみ合った。
一方、ポンドは英総選挙での与党支持率低下を背景とした売りが継続。ポンドドルは4月25日以来の安値1.2776ドル。下落の幅は1月以来の大きさ。ポンド円も同25日以来の142.13円まで下落幅を広げた。もっとも、連休を控えた週末のNY市場の動きは勢いが限られ、午後は下げ幅をやや縮小する落ち着きを見せた。
オセアニア通貨は、NY入りにかけて欧州通貨クロスの買いを支えに底堅かった。豪ドル/ドルは一時0.7461ドル、NZドル/ドルは0.7077ドルまで上昇。NZドルは先々の利上げ期待とニュージーランドの主要輸出品である乳製品価格の先高観が地合いを支えており底堅い。しかし高値をつけた後は、対欧州通貨を中心に強まったドル高に次第に影響され、頭打ちとなった。豪ドル円は82円後半で戻りを試し、NZドル円は78.63円までじり高だった。
産油国通貨の加ドルは、昨日に大幅安となった原油相場が下げ渋ったことから買い戻された。ドル/加ドルは一時1.3433加ドルの加ドル高値をつけた。だが、加ドル円は82円半ばから82円後半へ持ち直した程度だった。
6時現在、ドル円は111.33円、ユーロドルは1.1183ドル、ユーロ円は124.50円で推移。

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