【修正:タイトルを修正しました。】  NYタイムの為替市場は、米株式市場の力強さ、米債系利回りの上昇を受けて、ドル円が110円半ばから111円前半まで強含んだ。ダウ平均は300ドル超高となり、米10年債利回りは2.57%後半まで上昇。ドル円は、110円後半でもみ合う時間が長かったものの、111円の売りをこなし、その上のストップロス買いを巻き込み111.27円まで上値を伸ばした。株高にクロス円もリスク選好の円売り・他通貨買いの流れとなり、ユーロ円が135.16円を底に135.98円まで、ポンド円は2016年6月以来の154円台乗せ、154.29円までレンジの上限を広げた。他、豪ドル円は89.00円、NZドル円が81.20円、加ドル円は89.63円まで強含んだ。
本日はポンドの買いが目立った。ポンドドルは1.38ドル付近から2016年6月24日以来の水準1.3942ドルまで急騰。ロンドンフィックスにかけてポンド買いが強まり、上値追いの展開となった。EU離脱への懸念や、メイ英首相の指導力への疑問符などで買い向かえなかった投資家が、上昇の動きを確認して買い始めたもよう。ただし、その後のドル買いの動きに、1.38ドル半ばまで売り戻されている。ユーロドルはNY序盤に1.2197ドルまで弱含み。ドイツ大連立政権の協議難航への懸念、ECB高官のハト派寄りの発言やユーロ高への警戒感などを背景に、ユーロロングを手仕舞う動きがみられた。売り一巡後は、ポンドドルに連れ高となり1.22ドル後半まで買い戻されるも、NY引けにかけては再び1.22ドル前半に押し戻された。
加ドルが上下に激しく振れた。カナダ銀行(BOC)が市場の予想通りに、政策金利を25bp引き上げ1.25%にしたことを受けて一瞬加ドル買いに傾くも、その後は一転し加ドル売りとなった。BOCはその声明で、利上げペースに対して慎重スタンスを示唆したことが、加ドル売りを呼んだ。ドル/加ドルは1.23加ドル後半から1.2521加ドルまで加ドルが弱含み。しかし、その後のポロズBOC総裁の会見がそれほどハト派寄りではなかったことで、再び加ドル買い。ドル/加ドルは、1.23加ドル後半まで加ドル買い・ドル売りとなった。
オセアニア通貨は堅調に推移。豪ドル/ドルは昨年9月21日以来の高値0.8023ドル、NZドル/ドルも同月25日以来の水準0.7331ドルまでレンジの上限を広げた。18日(木)発表の豪12月雇用指標や、オセアニアと経済的に結びつきが強い中国の経済指標に対する期待感が買いにつながった。
6時25分現在、ドル円は111.25円付近、ユーロドルが1.2208ドル近辺、ユーロ円は135.84円前後で推移。

Euro vs US Dollar (FX:EURUSD)
Forex Chart
From Mar 2024 to Apr 2024 Click Here for more Euro vs US Dollar Charts.
Euro vs US Dollar (FX:EURUSD)
Forex Chart
From Apr 2023 to Apr 2024 Click Here for more Euro vs US Dollar Charts.