7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、ダウ平均と日経平均先物の堅調推移を受けて108.75円付近まで上昇した。ユーロドルは欧州時間に発表された11月ユーロ圏小売売上高が予想を上回ったことで1.1483ドルまで上昇した。ユーロ円は、米国株や日経平均先物の上昇やユーロドルの上昇を受けて124.80円まで上昇した。
本日の東京市場のドル円は、昨日から本日まで北京で開催されている米中次官級通商協議の結果次第の展開が予想される。
米中次官級通商協議に関しては、今月の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でトランプ米大統領と王岐山中国国家副主席の会談予定が発表されたことで、米中通商協議が進展しているのではないか、との期待感が高まっている。
ロス米商務長官は「中国・米国の双方に受け入れられる合理的な解決策が得られる可能性がある。中国による米国産大豆や液化天然ガスの輸入増、知的財産権や市場へのアクセスといった問題に対する構造改革での合意が解決策に盛り込まれる可能性がある」と楽観的な見解を示している。
通商協議が前向きに進展していた場合、リスク回避後退のドル買い要因、難航してさらなる通商協議へ先送りされた場合は、リスク回避の円買い要因となることで、本日のヘッドラインに要警戒か。
しかしながら、ドル買い・円売りとなった場合も、4日にパウエルFRB議長が利上げ路線やバランスシート縮小の打ち止めを示唆したこと、今月下旬の日米通商協議への警戒感が残されていることで、上値は限定的だと思われる。
ドル円の上値の目処としては、12月日銀短観での大企業・製造業2018年度下期想定為替レートの109.26円を念頭に置きたい。
リスクシナリオは、米中次官級通商協議が難航して決裂した場合となり、先週のドル円と日経平均株価の下落基調が再開することになる。
ドル売りオーダーは109.00円、ドル買いオーダーは、108.20円に大口の買いオーダー、108.00円(割り込むとストップロス売り)が控えている。
ドル円のテクニカル分析では、3日の下影陰線に対して、4日のインサイド・デイ(孕み線)の陽線、7日の陽線での2手連続陽線となっており、本日が陽線で3手連続陽線となるか否かに要注目となる。陽線での終値が3日の始値である108.88円を上回った場合は、「赤三兵」の反発シグナルとなるが、上回ることが出来なければ、「下げ三法」の反落シグナルとなる。

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