<br/>今日の欧米外為市場では、今晩23時に予定されるジャクソンホールでのイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が焦点となりそうだ。利上げ方針は堅持しながらもやや慎重な内容が予想されるため、ドルは株価や債券利回りを織り込みながら緩やかな上昇に振れる展開を予想する。<br/><br/>イエレン議長の講演内容は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う過度な懸念は後退し、金融市場は落ち着きを取り戻しつつあるとの認識を示す見通し。そのうえで、足元の堅調な米経済指標から早期の金利正常化の必要性に言及するとみられる。ただ、時期については明確にせず、年内実施をにおわす慎重なトーンになるだろう。こうした発言から、ドルは米国株の上昇にドルは連れ高するものの米10年債利回りの低下に上値が抑えられるため、大幅な上昇は想定しにくい。25日移動平均線(101円73銭)付近を上値メドとしたい。<br/><br/>また、予想に反して9月利上げに前向きな発言となれば、ポジティブ・サプライズではあるものの米国株の下落が予想されるため、ドルの上昇は限定的となるだろう。逆に、イエレン議長の講演内容が弱気だった場合には、フィッシャーFRB副議長など足元の当局者によるタカ派的な発言によって期待が高まっている分、ドルの失望売りが誘発されやすい。ただ、株価の上昇や押し目買いが強まると見込まれ、ドル・円の大幅な下げは想定しにくい。このため、今月16日に付けた99円54銭が下値メドとなるだろう。<br/><br/><br/>【今日の欧米市場の予定】<br/>・17:00 ユーロ圏・7月マネーサプライ(前年比予想:+5.0%、6月:+5.0%)<br/>・17:30 英・4-6月期GDP改定値(前年比予想:+2.2%、速報値:+2.2%)<br/>・21:30 米・4-6月期GDP改定値(前期比年率予想:+1.1%、速報値:+1.2%)<br/>・21:30 米・7月卸売在庫(前月比予想:+0.1%、6月:+0.3%)<br/>・23:00 米・8月ミシガン大消費者信頼感指数確定値(予想:90.8、速報値:90.4)<br/>・23:00 イエレン米FRB議長がジャクソンホールで講演<br/><br/><br/>

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