NY為替市場のドル円は、米株が堅調に推移したことで109.07円で下げ渋ったものの、米10年債利回りが3.0%を割り込んだことで109.42円で伸び悩んだ。ユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)を9月以降も継続する可能性を示唆したことで1.2096ドルまで下落、ユーロ円も132.29円まで下落した。
本日の東京市場のドル円は、日銀金融政策決定会合や南北首脳会談の結果を見極める展開となる。
日銀金融政策決定会合では、3月のコア消費者物価指数が前年比+0.9%と低迷していたことを受けて、現状のイールドカーブ・コントロールの継続が再確認され、出口戦略への言及はない、と予想される。リスクシナリオは、雨宮日銀副総裁と若田部日銀副総裁の見解を受けて、109.50円のストップロスへの買い仕掛けの可能性となる。
南北首脳会談では、朝鮮戦争の終戦や朝鮮半島の非核化が合意されると予想されているものの、5-6月に開催予定の米朝首脳会談に向けた予備会談に過ぎないことで予断を許さない状況が続くことになる。
テクニカル分析では、一目均衡表で三役好転の強い買いシグナルが点灯しており、エリオット波動分析での調整第4波動の上値めど109.95円(118.66円から104.56円の下落幅の38.2%戻し)を目指す展開が想定されている。日銀短観3月調査の大企業・製造業の2018年度想定為替レートは109.66円、攻防の分岐点である200日移動平均線は110.26円に控えている。
ドル買い・円売り材料は、朝鮮半島の地政学リスクの後退、本邦機関投資家からの新規外債投資、本邦企業の大型買収案件への思惑、などが挙げられる。
ドル売り材料は、米国の「双子の赤字」への警戒感、トランプ米政権による日米貿易不均衡是正圧力懸念、麻生財務相の辞任の可能性などが挙げられる。
ドル売りオーダーは、現時点では、109.50円(上抜けるとストップロス買い)、109.70-80円、110.00円、110.50円、ドル買いオーダーは、109.00円、108.50-60円(割り込むとストップロス売り)、108.20円、107.90-8.00円に観測されている。
ユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会で量的緩和(QE)が9月以降も継続する可能性が示唆され、フォワードガイダンスのタカ派変更時期が示唆されなかったことで軟調推移か。

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